さて5回目となりました療育レポ、今回は【ルールあそび】です。
そちらも合わせてご覧ください!
さて、今回のルール遊び。
実は無料体験見学の時にも同じく【ルール遊び】をしていて、その時の長男にはなかなか難しかった部分もあったのですが、今回はどうだったのでしょうか?
前回との比較も取り入れつつ、レポートしていきたいと思います!
- 設定遊びの概要
- 実際の様子
- 私の考察と振り返り
という流れでお送りしていきます。
それではどうぞ!
▽前回(音楽遊び)の療育レポはこちら▽
▽療育にいくまでの話はこちら▽
ルール遊びのねらいとは?
これは私の考察になりますが、
- 先生の見本を見て、ルールを理解する
- ルールを守ってあそぶ
- 順番を待つ
- コミュケーションを促す
- まわりを見て、自分の行動を考えて動く(周囲との同調)
- 予想外のことに対処する力を養う
- 他者とのやりとりを楽しむ
というところじゃないかな~と思っています。
無料体験見学時の【ルール遊び】
この時は約1年間療育に通ったクラスを卒業する年中さんにとって最後の回にあたりました。
そのため、少し高度な内容になっていたのかな・・・?と思うところも少しあります。
この時は7組くらいの親子が参加していました。
2人組になってボールをバスタオルに入れて運ぶ
2人でバスタオルを持ち、その中にボールを入れて落とさないように運ぶゲームです。
バスタオルなので、2人が同じペースで進まないと簡単にボールが落ちます。
【相手とペースを合わせる】というのがなかなか難しい様子でした。
運動会のように2チームにわかれ、少し競争のようにしていたような気がします。
【台風の目】のような競技
1本の棒を2人で持って走り、コーンを回って戻ってくるゲームです。
上のゲーム同様、相手とペースを合わせなければなりません。
2人組になってキャッチボール
こんなボールを投げ合うキャッチボールです。
特定の相手に投げて渡します。
当時(2か月前)の長男の様子
前回の音楽遊びでは先生⇔子どものやりとりが多かったのですが、
この時は子ども同士のコミュニケーションが多かった印象です。
2人で協力して行ったり、2人で行ったことを次の2人組にバトンタッチするなど。
(もちろん保育士さんの仲介はありますが)
誰か1人がなりふり構わず走り出してしまうと、みんな楽しくなってマネして走り出してしまいます(笑)
【他人とペースを合わせる】というのがなかなか高度で、棒もタオルも一緒に持とうとはしているものの片方を置き去りにしていたり、ボールを落としても気にせず走っていたりしてました。
バトンタッチせずにもう1周走ってみたり。
キャッチボールに関しては相手の子に渡さず、ボールを真上に投げて遊んでました(長男)
今回のルール遊び内容
さて、そんな前回のルール遊びから2か月。
今回は前回とは趣向が違ったゲームもありました。
2人組で箱にボールを入れて運ぶ
2人で箱を持ち、その中にボールを入れて落とさないように運ぶゲームです。
前回はタオルでやっていましたが、今回は箱。
落ちにくいため多少難易度が低くなりますね。
前回同様【相手とペースを合わせる】というのがポイントです。
今回はチームに分かれて競争はありませんでした。
椅子取りゲーム
正真正銘の椅子取りゲーム。
音楽をかけて椅子の周りをまわり、音楽が止まったところで椅子に座ります。
もちろん椅子は少しずつ減っていきます。
【勝ち負け】や【順位】がわかりやすいゲームです。
順番に積み木を積む
大型の積み木を1人1個積んでいきます。
他の子が積んだ積み木の上に自分が積み、そのあとまた他の子が積む。
そのため自分の思い通りには積めません。
そして、自分の思いもよらない積み方をしてくるのが楽しさの1つでもあります。
実際のこどもたちの様子
相手とペースを合わせる姿が・・・?
同じ箱を持って運びますが、1人が勢いよく走ってしまっても
という声掛けで走るスピードを緩めたり。
逆にゆっくりめだった子が少しスピードを上げようとしたり。
相手を見て、相手に合わせようとする姿がみられました。
【勝ち負け】にこだわる姿いろいろ
この椅子取りゲームのように【勝ち負け】【順位】がはっきりしているものは、
【勝ち負けにこだわりがある】子どもにとって、それぞれ課題があると感じたゲームでした。
負けず嫌いその①
長男は負けず嫌いです。
しかも「負けるのが嫌だから、そもそもやらない」ことを選ぶタイプ。
運動会のかけっこ本番では、途中で止まって
と言い出したという・・・。
その節は先生方に大変ご迷惑をおかけしてスイマセンでした・・・
そんな今回、途中までは参加していましたが椅子が少し減ったところで戦線離脱
取り付く島もなく拒否(笑)
この点に関しては成長してどうなるのか若干心配ではあります・・・
- 負けることがわかっても最後まで参加すること
- 負けないため・勝つために努力をすること
- それら自分の気持ちに折り合いをつけること
が、このタイプの課題かと思いました。
負けず嫌いその②
「とにかく自分が1番が良い」タイプです。これぞ真の負けず嫌い。
とにかく1番になりたくてなりたくて、頑張ります。
ただもちろん頑張っても負けることはあります。
- その負けた時に「自分が1番がいい」という【こだわり】を、どう消化するのか。
- 自分の気持ちとどう折り合いをつけるのか。
というのがこのタイプの課題ではないかと思います。
どのタイプの負けず嫌いにも伝えたいこと
たとえ負けても、頑張る姿勢や、最後までやるということが素晴らしい事、は継続して伝えていきたいですし、
何事も完遂したら褒めるというのは心掛けていきたいです。
やりたいけど我慢して待つ!色々な工夫をする姿が
そして最後は順番に1つずつ積み木を積むゲームです。
まず当然順番争いが勃発。
早く積み木を積みたくて。ほぼ全員お母さんの膝の上で取り押さえられる子どもたち(笑)
積み始めたら「もっと積みたい」「もう1個積みたい」
- 自分が誰の次に積むのか
- 1人1個ずつ
というルールを理解したのか、しっかり待つ姿が見られたんです!
もちろんもっと積みたい気持ちもあるのか、もう1つ手に取ったりはするんですが
という声掛けでお母さんの待つところへ戻る、という我慢する姿が。
それぞれ積み方も工夫していて、
- 三角と板状の積み木を組み合わせてシーソーのように積む
- 三角の上に三角をうまく重ねる
- 斜めに積む
- 他の積み木を踏み台にして高く積む
- 傾き出したのを見て、バランスを考えて積む
など、最終的には大変な形のタワーが出来上がっていました(笑)
それは誰かと一緒に遊ぶ楽しみの1つだと思います。
誰かと遊ぶ楽しさを、今回のこの遊びで感じられていたら良いな、と思いました。
【おまけ】最後は自由に大型積み木をつんで遊ぶ
最後の振り返りの時に、先ほどのルール遊びで使った大型積み木で遊んでもらいました。
自分が入れる家を作ったり、
積み木で囲んだお風呂をつくったり、
並べて平均台のようにしたり。
で、もちろん積み木にも数に限りがあるので、取り合いになったり。
他の子の作ったモノが羨ましくなって突進していったり。
なんて思うじゃないですが。というか思ってたんですよ。
これが意外と譲ったり、諦めたり(笑)
大きな家を一緒に作って、入り口(?)をくぐったり、中に入ったり。
と、子どもたち全員の成長を感じました。
振り返りと考察
長男にとっては【勝負事】が課題
運動会の時や、療育最初のかけっこでも時々あるのですが、
【負けると思ったらやらない】というところ。
大人の本音を言ってしまうと、世の中大体勝てることより負けることの方が多いと思っているので、
そこから逃げてたら何もできなくなるぞ、という危惧があります。
努力する前に逃げてたら勝てるものも勝てないですしね。
ここは難しいところではあるのですが、
- 勝ち(負け)に対する【こだわり】をどれだけ捨てられるのか
- もしくは負ける悔しさをバネにして頑張るのか
そのほかに方法があるならそれでもかまわないのですが、
とにかく親としてはちょっと克服してほしいところだなぁ、と思います。
なんでも楽しく参加できるのが理想ではありますけどね!
あと【逃げるが勝ち】とも言いますが、逃げることが良くないともあながち言えないので・・・その辺の線引きが難しいです。
このあたりの考え方や伝え方は親子共に課題なのかなって思っています。
あとは前にも書きましたが、
たとえ負けても、頑張る姿勢や、最後までやるということが素晴らしい事を伝え、完遂したら褒めるを続けるしかないかなぁと思います。
それを受け取って、自分のこだわりを昇華させるのは子ども自身の頑張りです。
頑張れ~!
他者と一緒に遊ぶことの難しさの1つは「予想外の事への対応」
これはどんな遊びでもそうなのですが、
他者が関わってくる遊びは、自分が思ってもいなかった事に対処しなければなりません。
これ、まぁ日常会話でもそうなんですが。
相手がどう返してくるかわからないことに瞬時に対処するって、結構高度な事を日常的にやってるんだなと改めて思いました。
日常会話だと無意識のうちにある程度返答を予測している気もしますが。
(「朝ごはんいる?」→「いるorいらない」など)
発達障害の特性として【見通しを立てるのが苦手】【突然のことに対処するのが苦手】というものがあるので、
それが他者とのコミュニケーションを苦手とする1つの要因なのかな、と今回のルール遊びで感じました。
ただ、繰り返しになりますが【自分が思いもよらない方向に物事が展開していく】ことが他者と一緒に遊ぶことの醍醐味であると思います。
私も今現在全力でコミュ障っぷりを発揮していて友達ってなに?人と関わるの怖いってなってるけどな(ダメダメ)
おわりに
今回の【ルールあそび】いかがでしたか?
正直、初めて【ルールあそび】と聞いたときは
と不安もありましたが、蓋をあけてみれば楽しそうに参加し、しっかりルールを理解して遊ぶ姿を見ることが出来ました。
子どもたちの遊びは成長と共に高度化し、簡単なものから難しいものまで様々ですが、ルールのある遊びが多くなります。
そして、ルールがあるからこそ面白い遊びがたくさんあります。
スポーツなんかその典型かと思います。
少しずつでも、自分のこだわりから脱して、ルールのある遊びを楽しめるようになって欲しいなと思っています。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!
▽前回(音楽遊び)の療育レポはこちら▽