ズボラ家事

子育て世帯必見!いますぐできる防災対策【いのちを守る家づくり】

本日(2018年6月18日)大阪府を震源地とした震度6弱の地震が発生しました。

先日は群馬県南部で震度5弱の地震が発生。

関西圏の方々は大丈夫でしょうか・・・無事を祈っています。

言葉にするとどうしてこう薄っぺらいんでしょうねほんとに。

とにかく1人でも多く無事に、生きてほしいと願うばかりです。

 

さて。いつも文章を書くのが遅くて亀更新な私ですが、今回ばかりは少しでも早く伝えたくて筆をとりました。勢いにまかせて書いているのでわかりにくいところがあったらすいません。

この記事を読んで、少し家の中を見まわして、確認してくれる人がいるといいな・・・と思います。

地震が起こるたびに頭をよぎる不安

長年、関東地方や東海地方での大規模な震災が懸念されています。

2010年以前に震度7を記録したのは、2004年の新潟県中越地震、1995年の阪神淡路大震災。どちらも10年ほど間隔があいています。

ところが2010年以降で震度7を記録した地震は2つ。

2011年3月11日の東日本大震災と、2016年4月14日の熊本地震

震度6になると長野、静岡、宮城、福島、長野、鳥取・・・と各地で大きな揺れが起こっています。

元々地震大国である日本ですが、近年の大規模地震発生の多さは目を見張るものがあります。

なんていうかもう本当に怖い。

地震が怖いというより「子ども2人と犬・猫を守って、生き延びなければならない」という使命感というか・・・本当に大丈夫なのだろうか?という不安。

子ども2人の無事はもちろん。

犬・猫だって大事な家族。

この小さな4つの命を守るためにも、私自身が無事に、生き延びなければならない。

幸いなことに、水や電気が止まるような避難が必要になるような状況に、私は生まれてから1度も陥ったことがありません。だから余計に不安なのかもしれませんが・・・

どこかで大きな地震が起こるたびに、現地の人の安否が心配になると同時に

「次は自分の住む地域かもしれない」

「防災グッズや非常用の食糧や水は大丈夫か」

「数日間生き延びれる備えはあるか」

ということが毎度頭をよぎります。

「こんな時はまず水を確保して・・・」というような段取り、非常時の知識などは正直全然ないのですが。

「万が一の時に困らない、【いのちを守る】ことを考えた家」でなければならないと、地震が起こるたびに強く思うようになりました。

なぜ「防災」の話で「断捨離」が出てくるのか

私は基本的には断捨離が好きで、家をすっきりキレイに保ちたい、明らかなゴミや不用品はとっとと捨てたいタイプです。なんていうか、断捨離信者。

断捨離エッセイコミックや、断捨離ハウツー本、ミニマリストエッセイなどよく読みますし、整理収納アドバイザー2級を取得してみたり。

家事・片付け・掃除で悩んでることの大半は断捨離すれば解決すると本気で思っているのですが、断捨離に対して少し考え方が変わった本があります。

それがこちら。

「汚屋敷」出身の筆者が、「モノを捨てたい病」を発症してモノを捨てまくるエッセイコミック。

一見、どこにでもある普通の断捨離エッセイコミックスです。

ただ一点違うのが、「筆者が仙台で東日本大震災を経験している」ということ。

当然のように本書の中でも東日本大震災の記述があります。

実家の「汚屋敷」に暮らしているときに被災。その一部をご紹介します。

我が家は「凶器」と化していた。

家の中のモノが振ってきて、倒れ、崩れます。モノが多いということは、それだけ危険が多いということなのかもしれません。

大事なペットを素早く守れない家なんて絶対にいけないと猛反省

ネコを飼っていたのですが、地震でパニックを起こし、がれきと化しすた家の隅に隠れてしまったそうです。

避難に必要なものがみつからないのだ。

ただでさえどこに何があるかがわからないのに、地震でモノがシャッフルされて余計によくわからないことになってしまいました。

食べ物に関しても大変だった。

賞味期限が切れていたり、缶詰はあるのに缶切りがない。パスタはあるのにソースがない。

物がたくさんあり過ぎるから管理しきれない。

逆に言えば、こんなに家には物があるのに、いざというときにほとんど役に立たなかったのである。

 

これらを読んだとき、目から鱗でした。

「防災」という視点から自分の家を見たことがなかったのです。

  1. 万が一の時に、危険が少ない家であるか
  2. いざというときに必要なものがあるか
  3. どこにあるかわかるか

こういったことを、一度考えてみた方が良いと改めて思いました。

特に自分で身を守ることが難しい乳幼児・児童がいる家庭は、保護者が複数人分の危機管理をしなければならず、負担が大きくなります。

出来るだけ、わかりやすい危険はあらかじめ取り除いておくことがベストです。

 

不必要なものが家に多く、「モノが多い状態」というのは

  • 必要なものがわかりにくい
  • 落下や転倒、崩れるものが多い=危険

という状態だと思います。

不必要なものは取り除き、処分し、必要なものを整頓し、わかりやすくする必要があります。

その手段として「断捨離」は非常に有効だと思います。

【実例】「防災」という視点で家を見てみた

元々片付けは好きでしたし、割とモノは捨てられる方。犬も子どももいるので床の上は比較的片付いていて、猫がいるのでテーブルの上にものが出しっぱなし、ということも少ない。正直モノは多かったのですが「割と片付いている方」だと自負していました。

が、もう、全然ダメ。

  • 防災グッズが一番出しにくい場所にある
  • 水・非常用食料の賞味期限が近い
  • 食料のストック管理ができていない
  • 日用品のストック管理ができていない
  • 犬猫の避難時に必要なものがすぐ出せない
  • 犬猫の必需品のストック管理ができていない
  • 倒れてくると危険な背の高い家具がある
  • 重いものが肩より高い位置に置いてある
  • 転倒防止対策がされていない
  • 吊り戸など、高い位置の棚にロックがかかっていない
  • 「なにがどこにあるか」がわかりにくい

「あ、これは危ないな」と思えるポイントがド素人の私が見ても、これだけありました。

これらの項目が、自分の家で当てはまるかどうかを一度確認してみて欲しいと思います。

「防災」を意識した家作り チェックリスト

では、実際どのような家を目指したらよいのでしょうか?

断捨離をすすめていく方法は別記事で詳しく書く予定なので、今回は「防災」に焦点をあてて、今すぐにでもできることを挙げていきたいと思います。

倒れると危険!大型家具の対策

正直「背の高い家具を置かない」のがベストだと思っています。

我が家には以前、ガラス扉のついた背の高い本棚・食器棚がどーん!と置いてありました。

転倒対策もナシに。

恐ろしかったですね。これ倒れたらどないすんねん、と思いました。

中身は今は亡き母の本・DVD・食器等で・・・実際ほとんど使わないものたちだったので、必要なものを残して処分させていただきました。

今我が家にある大型家具は冷蔵庫・レンジ台兼食器棚2つのみです。

この2点はどうしても大きいものになりがちですが、そこは仕方ありません。

そして転倒対策をしましょう。我が家で使用しているのはこちらです。

  1. 大きい家具は最低限に留める
  2. 転倒対策はしっかりと行う

*****注意*****

転倒防止対策については、しないよりは絶対にした方がいいとは思います。

ですが揺れが強すぎて壁のボードごと剥がれたとか、天井落ちてきたとか、対策していても倒れてくることはどうしてもあります。

一番良いのは金具で柱に固定だと思いますが賃貸では難しいですよね。

ですから家の中で本当に大きな地震が来た時には、まず大きな家具から離れるということが一番大切だと思います。

肩より上に重いもの・危険なものが置いていないか

小さな子どもがいるとやりがちなのですが、「子供の手の届かない範囲(上)にモノを置く」ことです。

つかまり立ちをすると急に手の届く範囲が広がります。子どもの手が届かないようにと、

はさみ・カッターなどの刃物類を本棚の上に置いたり・・・

ガラス製品や陶器製の置物や写真立てを棚の上に・・・

「子どもの頭上にこれらが落下したら」と思うと危険です。

扉付きの棚の中へ移動したり、刃物類は引き出しの中にしまうなど、出しっぱなしにしないようにした方が良いでしょう。

また、当たり前ですが重いものが頭上から降ってきたら危険です。

打ちどころが悪ければ最悪死にますし、気絶してしまったら避難もできません。

重いものを収納するなら「下」が基本!

できるだけ低く、最低でも自分の肩よりも低い位置に置くようにしましょう。

  1. 危険物(刃物等)は引き出しにしまう
  2. ガラス・陶器などは落ちないような場所(棚の中など)へ
  3. 重いものは出来る限り「下」へ収納!肩より下を目標に

あとこれ、屋根裏部屋がある一軒家にお住まいの方に時々あるんですが(昔の我が家です)

屋根裏部屋にしたこま不要品を詰め込んだり、本とか紙とかやたら重いものを屋根裏に押し込めるのやめましょう。

万が一家がつぶれたら?天井が抜けたら?その重いものが頭の上から降ってくるんです。最悪です。

私が実家に帰ってきた時はもうギッチギチに荷物が詰まっていましたが、責任もって処分しました。だいたい屋根裏に入れているものなんてほぼ不用品です。なにを入れたか忘れていることだって多いです。

その不用品が万が一の時に命を奪う可能性があるならば、さっさと処分してしまいましょう。

吊り戸・開き戸にはロックを取り付ける

こちらは乳幼児がいるご家庭では御用達かと思います。

開き戸に取り付けるロック。100均にも売っています。

特に食器棚など、割れ物が入っている棚の扉にはぜひ取り付けていただきたいと思います。

あとはキッチンの吊り戸や、押し入れ上部にある天袋収納など高い位置にある収納です。

そういった高い位置の収納には重いものを入れないというのは当然ですが、いくら軽いものでも飛び出して来たら危険です。100均でもなんでもいいのでロックは取り付けましょう。

このような扉内部につける耐震ラッチなどもあります。揺れを感知すると扉が開かないようにロックしてくれる代物ですね。便利。

最近の食器棚やキッチン収納・吊り戸などには標準でついていることも多いので、ついているかどうか確認してみてくださいね。

  1. 割れ物が入っている棚には必ずつける
  2. 吊り戸・天袋収納など高い位置の収納にも取り付ける
  3. 比較的新しい収納の場合、耐震ラッチがついているかどうか確認する

防災グッズを確認・補充・持ち出しやすい場所に入れる

防災グッズは万が一の時に使用し、物資が届くまで、救助がくるまで生き延びるためのものです。

我が家は大量のカセットコンロが箱のまま2階一番奥の納戸の、さらに一番奥に8個くらい積み重なっていました・・・。

いや、コレ意味ない・・・(涙)

もしかしたら意味はあるのかもしれませんが、そもそも確認しなければカセットコンロがこんなにあったことすら知りませんでしたからね。

あることを知らないものは、ないことと同じです。

家にどんな防災グッズがあって、なにが足りないのかまず確認しましょう。

そして必要なものがあれば買い足しましょう。

特に保存用の水や、非常用の食糧などは年1度でもいいので確認するのをオススメします。いかに保存がきくものといえど、賞味期限などがありますので。

そして大切なのは置く場所です。

理想は玄関周りです。すぐに外に持ち出せるといいですね。

我が家は玄関収納の中に非常用持ち出し袋・カセットコンロなどを収納しています。

こういったセットで買ってしまうと楽かもしれません。

あと、乳幼児がいるご家庭にとって大切なのはマザーズバックです。

いつものお出かけに使うマザーズバック。

大体この中には数枚のオムツ・おしりふき・授乳ケープ・母子手帳や健康保険証・ポケットティッシュ・タオルなど最低限必要なものが詰まっていませんか?

防災グッズの中にオムツやミルク、哺乳瓶など用意しておくのが理想ではありますが、実際ミルクで育てている方は普段から哺乳瓶もミルクも使うし、実際ミルクにだって賞味期限があります。

多めに買っておくことは必要だとしても「防災グッズに入れておいて忘れていて、賞味期限が過ぎてしまった・・・」となっては少しもったいないな・・・という気持ちもあります。

そしてオムツを使う期間は成長も著しい時期です。気が付いたらサイズアウトなんてことも。

そのたびに防災グッズの中身を見直すのも正直面倒(笑)

なので、もう本当の緊急時には最低限非常用持ち出し袋+マザーズバック+抱っこ紐!

あとは次で述べますが、オムツやミルクなどの消耗品は常に1パック余分にある状態を意識したらよいと思います。

ただし、完全母乳の方は別です。非常時のために普段必要がなくても粉ミルクと哺乳瓶は家に必ず用意しておきましょう。「全くない」という状況は危険です。被災のストレスで母乳が出なくなることも考えられます。防災グッズの中に入れてなくとも、家の中に必ずある状態にしておきましょう。

  1. 家の中の防災グッズがあるかどうか確認する
  2. なければ補充・買い足す
  3. 特に食料・飲料水などは年に1度確認を
  4. 置く場所は「持ち出しやすい場所」「すぐわかる場所」玄関周りがオススメ
  5. 乳幼児のいる家庭はマザーズバックが重要

食料品・日用品などのストック品の管理をする

これは私が実際に実践していることです。

防災グッズの中にカンパンなどの非常食料、保存食を入れておくのももちろん大切なのですが、入れられる量なんて正直たかが知れてます。

というか離乳食中の子どもなんてカンパン食べれないし・・・。

サランラップやビニール袋、ウェットティッシュ、ペット用トイレシートなども確かにあったら便利!とよく聞きますが、それ本当に全部防災グッズとして準備しておくの?と思ってしまうんです・・・ズボラとしては・・・

なので、私は「常にストックを1つ必ず準備しておく」ことにしています。

食料品

  • カップ麺
  • パスタやうどん、そうめんなど乾麺
  • カレーなどのインスタント食品
  • ツナなどの缶詰

こういったすぐに食べられるような食材は、常にあるようにしています。

ここにサトウのごはんなどのすぐに食べれるお米などがあれば安心ですね。

お米も半分以下になってきたらあたらしいお米を買いに行くよう気を付けてます。

また、離乳食など子どもがまだ完全に同じものを食べられない時期の場合、レトルトの離乳食などは多めにストックしています。

我が家も今2歳の長男用に、アンパンマンカレー・ハヤシライス・ミートソースは必ず1箱は用意しています。

普段は「レトルトなんて使わない!手作りが一番!」という方でも、万が一の時のために少し準備しておいた方が良いと思います。

日用品

  • シャンプー・石鹸・洗剤類
  • ラップ(大・小)アルミホイル
  • オムツ
  • おしりふき
  • ティッシュ
  • トイレットペーパー
  • ビニール袋(箱)
  • ペット用のトイレ用品・ペットフード

これらも必ずいま使用しているもの+1を常備しています。

「ストックを切らさないようにすること」で万が一の時に備える、ひとつのポイントではないかな、と思います。

  1. 食料・日用品は多めにストックしておくことで災害対策に
  2. ストックを切らさないように管理する
  3. 特に乳幼児がいる場合オムツ・おしりふき・レトルト離乳食は常備する

大切なのは「危険を取り除く」「どこになにがあるか把握する」

いかがでしたか?

今回、この記事を読んで「防災」という視点で家を見たときに、自分の家はどうだったでしょうか。

もし不安になる場所があったら、ぜひこの機会に対策していただければと思います。

 

そして今回は詳しくは述べませんでしたが、

  • 危険なもの・壊れるものはしまう
  • なにがどこにあるかわかるようにする
  • 防災グッズを取り出しやすい場所におく
  • ストック品を管理する

こういったことは、物が多すぎると正直難しいです。

言ってしまえば家具なんて、あればあるほど転倒するものが多いということですから。

  • 出ているものが少ない
  • 倒れるものが少ない

ほど、安全かつわかりやすい「いのちを守る家」なのではないでしょうか。

不必要なものを処分する(=断捨離)は、家を「いのちを守る家」にするためにも必要なことではないかな、と思います。

家にモノが多い、不用品がたくさんある、モノが管理しきれていない・・・

そんな方は、「防災」という意味でも「断捨離」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

最後に、繰り返しになりますが、関西で被災された方々の無事と安全を祈っています。

1日でも早く、普段の生活に戻ることができますように。