ズボラ育児

絵本の読み聞かせが苦痛・苦手・・・無理しないで楽しむ方法を探そう

「育児には欠かすことのできない、絵本の読み聞かせ」

こんなフレーズを1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

親子の絆をはぐくむコミュニケーションになります、

心や想像力が育ちます、

集中力や言語力や想像力がつきます、

こーーーーんなにたくさんのいいことがあります!

今からでも遅いなんてことはありません。すぐ始めましょう!

なんて・・・

いろいろなところで目にします。

早い方は妊娠後期ごろから絵本の読み聞かせを始めるとか。

でも、そんなこと言われたってどうにも苦手・・・。

そう思ったことはありませんか?

何を隠そう、私もその1人でした。

読んであげた方がいいんだろうなぁ、と思いつつもイマイチ気が乗らない。

さて、それは2年前のお話。

いまは2歳の長男と一緒にそこそこ絵本を読んでいます。

時期によって波はあるのですが、毎晩寝る前に30分ほど延々と「もっかい!」と同じ本を読むことも。

正直「絵本の読み聞かせ大好き!」というわけではありませんが、嫌いではなくなりました。

絵本の読み聞かせが苦手だった私が、なぜそうなったのか?

絵本の読み聞かせ、いまいち苦手だけど・・・読んであげた方がいいのかなぁ・・・

こんな方々にとって、少しでも参考になればと思います。

▽▽こちらも参考にどうぞ▽▽

読み聞かせが苦手な方にオススメ!0歳・1歳前半の子ども向け絵本こちらの記事で「読み聞かせが苦手でも、少しずつゆる~く始めてみませんか」というお話をしました。 https://zubora-se...
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「絵本の読み聞かせ」が苦手な理由

まず、そもそもなぜ苦手意識を持っているのでしょうか?

人によって理由はさまざまだと思います。

例えば、

  1. そもそも子どもの頃に読んでもらった記憶がない
  2. 絵本に馴染みがない
  3. 「声に出して読む」のが嫌・苦手
  4. どう読めばいいかわからない
  5. 何を読めばいいのかわからない
  6. 読んでいて面白くない・楽しくない

など。どうでしょうか?当てはまるものはありましたか?

ちなみに私は全部当てはまります。全部です、ぜんぶ。笑

幼稚園の頃にセーラームーンのアニメ絵本を自分で読んでいた記憶はありますが、そのほかの絵本は全く覚えていません。(実際に親が読んでくれていたのかは知りませんが)

そのため昔からの有名どころ、例えば「はらぺこあおむし」「ぐりとぐら」なども全く記憶にないし、知りませんでした。長男出産にあたって初めて読んだくらいです。

私は「本」自体は割と好きで、小説とか実用書とかエッセイとかいろいろ読みます。

ですが、本=「黙って読むもの」「自分の世界に入り込むもの」だったので、「声を出して読む」のが苦手でした。音読や朗読なんて高校の授業以来、実に10年以上ぶりです。

というか「本を読んでいる自分の声」を聞くのが嫌でした。なんだか恥ずかしいんですよね。読んでいる最中に他の人が来ようものならどんどん声が小さくなる。「やめて!来ないで!聞かないで!」という、もう隠れてしまいたい気持ちでいっぱいです。

そんなんだから、どう読めばいいかわからない。

しかも絵本売り場に行ってみたら、絵本ってたくさんあるんですよね。本当に山のように。

絵本のボリュームも、絵の雰囲気も、文字の大きさも数も、ペラペラの紙や厚紙のもの、形や仕掛け、サイズさえも様々です。

その中からいまの年齢・月齢にどれが合っているか選べ、なんて言われても正直無理です。

例えば子どもが1歳ならお母さんだって1歳。わかるわけがありません。

あとこれは個人差があるとは思いますが、0歳代だと特に絵本を見てもあまり反応がないなんてこともあるのではないでしょうか?

うちは長男がそうで、絵はしっかり見ているけれど、喜ぶとかそういったリアクションは少ない。赤ちゃんの反応がいいと定評がある「いないいないばあ」でも笑うことはほとんどありませんでした。

本人は集中して見ていたのでしょうが・・・読んでいる親側としてはもうちょっとわかりやすく喜んでほしいですよね。笑

そんな感じだったので、絵本の読み聞かせに対する苦手意識はなかなかのものでした。

絵本の読み聞かせが苦痛ではなくなった理由

さて、そんな私がなぜ、今では絵本をたくさん読むようになったのでしょうか?

自分の好きな絵本を買ってみた

まずはこれです。

最初は「0歳にオススメ〇選!」などサイトに載っていた絵本を買ったりしてみたものの、いまいち乗り気になれず、ほとんど読まず仕舞いでした。笑

0歳と言っても、月齢によって発達度合いは全然違いますし、個人差も大きいです。

そして赤ちゃんが大好き(らしい)オトマノペの絵本も多いのですが、残念なことに読んでいても全く楽しくないんですよ。(オトマノペ=いわゆる擬音語)

「パタパタ」しか書いていないのにどう読めっちゅーねん!という心境です。

結局「よくわからないから自分の好きな絵本を買おう」と開き直ったのですが、これが大正解でした。

もちろん「定番」と言われる絵本も我が家にありますが、それも私が「これはたしかに面白いな」と思ったものばかりです。

結局、自分の好みでない絵本は読みたくないので読んでませんし、読んでいないので息子もほとんど出してきません。

息子がリアクションをとってくれた

そしてこれが決定打になりました。

1歳半になる頃だったと思います。

少しずつ言葉を理解し始めて、やっと言葉が出てきたかな?くらいの時期。

たまたま、なんとなしに家にあった「だるまさんの」の絵本を出して開いて読んでみました。

だるまさんの「て」の絵の上に自分の手を重ねて「て!」と言ったんです。

え、なにこの子すごい。かわいい。笑

リアクションがあると読んでいる方も楽しいものなんだと実感した瞬間です。

そこからやっと読み聞かせが楽しくなってきました。

「この絵本はどう反応してくれるかな?」「これは長男は気に入るかな?」という想像が少しずつできるようになってきて、なんとなくですが年齢、月齢にあった絵本を選べるようになってきたように思います。

それはすべて「読んでいる親(私)自身が、絵本の楽しみ方を見つけられた」おかげです。

だから私は長男のリアクションが薄い絵本は苦手です。読んでも楽しくないので(笑)

まずは親自身が楽しむことを目指す

まずは「親自身が楽しむこと」を目指してみませんか?

親がイヤイヤ読んでいたら、きっとこどもにも伝わってしまいます。

どうせなら親自身も子どもも楽しめる「読み聞かせ」の時間が過ごせた方が、親にとっても子どもにとっても良いと思います。

好きな絵本をみつけよう

どんな絵本が好きかはもちろん、人それぞれです。

  • 好きな絵柄のもの
  • ストーリーが好みのもの
  • しかけがあるもの
  • 文章のリズムが良いもの
  • 自分が読みやすいもの
  • 自分が面白いと思ったもの

そういった絵本を1つ2つ、買ってみてはどうでしょうか。

まずは親自身が絵本を好きになってみる。(読み聞かせはひとまず置いておいて)

その好きな絵本を、こどもに読んでみる。

これでリアクションがあれば、きっと読み聞かせが楽しくなってくるのではないかと思います。

「どう読むか」という難問

絵本の読み聞かせで一番難しい問題ではないかな、と思います。

どう読めばいいかわからない・・・という気持ちが「苦手」につながっている人も多いのではないでしょうか。

私は正直「正解なんてない」と思っています。

読み間違えてもいいし、寝転がりながらよんでもいいし、なんなら適当に読んでもいいと思ってます(笑)

時々、息子の手とか腕とか頭で文字が隠れて読めないことがあるのですが、適当にアドリブでごまかしています。内容自体を変えてはいないので、別にいいかな、と。笑

一字一句正確に読む必要性を感じたことはありません。

ただ「聞き取りやすい声で読む」というのだけは少し意識しています。それくらいです。

たま~~~に見るのが「話の途中で質問しない」「話を中断しない」とかですが、子供相手にそんなこと無理ですと声を大にして言いたい。

絵本を自分でめくってめくってどんどん飛ばすので話は支離滅裂、むしろ時々戻るなんて日常茶飯事ですし、

特定のページだけ何度も何度も繰り返し読むハメになることもあります。(長男ははらぺこあおむしの土曜日のページが大好きすぎて必ず何度もループします。もはや早口言葉。)

絵本を指さして「これはー?!」「これー!!」と中断することばかり。

情操教育だの語彙力がどうの、効果的な読み方がどうのっていう情報はあふれていますが

「親と子どもが楽しく読めればそれでオッケー!」

で、いいと思います。

読むときのポイント

楽しく読めればそれでいい!とは思いますが、

「そんなこと漠然と言われてもなぁ・・・」という方もいらっしゃるかと思いますので、

私が個人的にここだけは押さえておきたいポイントを書いてみました。

  1. ゆっくり、はっきり、聞き取りやすい声で読む
  2. 無理に感情を込めない
  3. 子どもに合わせる
  4. 「教育」を意識しすぎない

ゆっくり、はっきり、聞き取りやすい声で読む

そのまま文字通りです。

大人でもモゴモゴ小さい声で話して、聞き取れないとイライラしませんか?

せっかくなので「聞き取りやすい声」を意識するといいと思います。

無理に感情を込めない

「読み聞かせが苦手」と言っている人には朗報です。笑

登場人物によって声色を変えたり、大げさに演技しなくても良いということです。

そのあたりは子供たちが自分で想像する余地を残しておいた方が良い、とよく聞きます。

あと演技が入ってしまうことで、それに気をとられて絵本の内容がイマイチ子どもの中に入ってこないそうです。

普通に読めばいい、ということですね。

私にとっては非常にありがたい情報でした。笑

子どもに合わせる

これが一番大変かもしれません・・・。慣れないとイライラする人もいると思います。

私は平気なタイプですが、夫はイライラしていました。笑

先述の通り、子どもはじっと絵本を見ているわけではありません。

「これ知ってる!」「これはなに?!」「これは?」「これ!」

と、話している最中だろうがなんだろうが、気になるものがあると指をさして叫びます。

なるべく答えてあげてください。

「じゃあこっちはなにかな~?」と言うと喜ぶ子と喜ばない子がいます。

喜ぶならやってあげて、喜ばないならやめてあげてください。

読んでる途中でもペラペラペラペラ、ページをめくります。

好きにさせてあげてください。

話が多少飛ぶくらいなら気にせず読めばいいと思います。

ただこれは様子を見つつですが、「自分でページをめくったはずなのになんだか話が飛んでしまった」というパターンもあるので、その時は戻してあげてください。笑

そして、これらがストレスになるようだったら、すこし絵本はお休みしていいと思います。

年齢・月齢によって行動は全然違います。今「これは面倒だな」と思う行動は、しばらくするとなくなっていることだってあります。

長男の例で言うと1歳の頃はとにかくページをめくりたい時期だったようで、親はガン無視でページをめくっていました。ので、途中で読むのはやめてました。笑

2歳半の今はきちんと話を聞いていて「自分で次のページにめくりたいが話が飛んでしまった」パターンが多いので、その都度一緒にめくり直しています。

一歳後半から現在(2歳半)にかけては「これ!」と指さして親に答えてもらうのが楽しいようです。

また、言葉がたくさん出るようになってからは自分で答えるのが楽しいようで「これは?」と聞くと嬉しそうに答えます。

こちらが疲れているときは面倒で仕方ないのでしませんが(笑)

元気な時はこれも今特有のコミュニケーションだな~と思って楽しんでいます。

ただ、これだけはずっと変わらないのですが子どもは繰り返しが大好きです。

「もういっかい!」「もういっかい!」「これさいご!」「これいっかいだけ!」

全然最後の1回が来ません。何度も同じ本を読まされます。

大人は子供とは違って、繰り返しは割と苦手です。

なるべく付き合って読んだ方がいい、とは思います。

ですが、そうも言ってられない場合もあります。そんなときは

  • 〇回読んだらおしまい
  • 読むのは□冊まで
  • △時になったらおしまい

など回数や時間を決めて終わらせてしまっていいと思います。

教育を意識しすぎない

絵本を読むことで様々なメリットがあることは良く知られています。

ただ、そのメリットを最大限に生かそうとついつい頑張ってしまう方がいらっしゃいます。

  • 「この話には〇〇という教訓が~」という説教をする
  • 「これはなんて読む?」という文字教育を意識する
  • 「この話を読んでどう思った?」など感想を言わせる
  • 「この本を読みなさい」と教育に効果がありそうな本を読ませる
  • 原因は何であれ、読み聞かせの最中に叱る

など、ちょーーーっと頑張りすぎかな?と感じます。

せっかく親が苦手な読み聞かせ頑張ってるんだから、メリットを最大限活かせるようにしないと!と思う気持ちはわからなくもありません。

でも、こんな「絵本の時間」が子どもにとって楽しい時間なのでしょうか?

まずは親も子どもも「絵本を楽しむ」ことが大切だと思いますし、その「楽しんだ経験」が後々に良い影響をもたらしてくれると思います。

教育などを意識せずに、子どもとのコミュニケーションを楽しんでください。

まとめ

たしかに「絵本の読み聞かせ」はコミュニケーションです。

もちろん全く読まないより、読んだ方がいいと思います。

でも無理に読むのではなく

「楽しいから」読む。それがコミュニケーションになる。

それが本来の姿ではないかな?と思います。

ただ、コミュニケーションの方法は絵本だけではありません。

親子の数だけコミュニケーションの形があります。

身体を動かすのが好きならばいっしょに身体をうごかせばいいし、

絵をかいたりねんどを触ったりするのが好きな子ならば、それをすればいい。

親子の数だけコミュニケーションの形があるのですから、絵本にとらわれる必要はないと思います。

だから全く読まなくてもいい!というのではありません。

語彙力や想像力の向上などの絵本ならではのメリットもあるので、絵本はお互いが楽しめるようになった時に、読みたいときに、読み始められたらいいと思います。

そして「毎日読む」「寝る前の習慣にする」などの目標を無理に立てず、毎日の生活の中で、時々取り入れてみる。

そのくらいの気持ちで、「まずは楽しむことから」絵本の読み聞かせを始めてみてはいかがでしょうか。

【おまけ】絵本に悩んだら「アカチャンホンポ」がおすすめ

セブン&アイ・ホールディングス傘下のアカチャンホンポ。ベビー&キッズ&マタニティ用品のチェーン店です。現在では北海道から鹿児島まで店舗があるようです。

割と大型の商業施設に入っていたりするので、なにかのついでに覗いてみるのもいいと思います。

実はここには「絵本コーナー」が小さく設けられています。

「0歳におすすめ」「1歳におすすめ」といった年齢別の表記があったり、「人気No.1!」などランキング形式の表示もしてあるので、

もうとりあえずこれ買えばいいんじゃないかな!

という判断もできるのが個人的にとても好きです(笑)

売り場のほんの一角に設置してあるだけなので、正直そんなに数は多くありません。

が、本屋さんの、あの山のような絵本の中から一冊を選ぶ労力を考えると・・・

このくらいのスペースの方が助かる、というのが正直な感想です。

特に0歳、1歳の絵本初心者の頃は重宝しました。

Eテレの「おかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」関連の絵本、CD、DVDもそろっているので、Eテレにお世話になってる方には特におすすめ(私です)

実際に手に取って絵本を選びたい、という方におススメの店舗です。

(試し読みができるかどうかは店舗によります。店員さんにご確認ください。)

私はアカチャンホンポのポイントカード会員なので、アカチャンホンポにある絵本はアカチャンホンポで買ってポイントを貯めています。

3、13、23日のサンクスデーと8、18、28日のハッピーデーはポイント5倍なのでその日を狙うのがおすすめです!