前回、こちらの記事で家事はなぜ手抜きをするべきなのか?という話をしました。
今回は別の視点から、家事を手抜きするべき理由を解説していきたいと思います。
人生で最も重要なものはなんなのか
「人」「金」「時間」
突然ですが、人生で最も重要なことはなんでしょうか?
この3つは引き合いに出されることが多いですね。
「人は1人では生きられない」とか
「金がないと生きていけない」とか
「時間は有限である」とか
まあ正直よく聞く話です。
そしてこの3つ、どれも真実です。どれがなくても心の均衡が崩れます。
つまり全部大事。
いいですか?全部です。
だからこそ「いや〇〇が一番大事だ!」とかいう議論になったりするんですが・・・。
でも結局全部大事で、全部が人が心地よく生きていくことに必要なんだから「何が一番大切か?」なんて考えるだけ時間の無駄です。
その辺の議論は考えたい人に任せておけばいいんです。
「人も金も時間も全部大事にして生きていけばいい」というのがずぼらな私が至った結論です。
結局は人よし、金よし、時間よしの「三方良し」を目指すのが最良だと思います。
家事の手抜きは「三方良し」?
唐突に「人・金・時間」の話をしましたが、実は家事の手抜きは「三方良し」なんです。
家事を手抜きすることによって「時間」が生まれます
時間に余裕ができると心に余裕ができます。
また「家事をすることに対するストレス」も減ります。
このように心に余裕ができると、「他の人や家族」に対しての対応が変わります。
この時点で「時間」「人」にとって良い効果があることがわかります。
では「金」についてはどうでしょうか?
「金よし」=「コストパフォーマンスがいい」
こちらの記事でも書いたように、家事は賃金が発生しません。
つまり、家事をいくらしてもお金は増えず、その家事を減らしたところで「お金が増えない」という点では同じです。
では家事の手抜きのどこが「金」にとって良いか、という話になります。
私は「家事の手抜きはコストパフォーマンスが抜群に良い」と答えたいと思います。
いわゆるコスパです。
昭和末期~平成初期生まれのいわゆる「ゆとり世代」はコスパ大好き、と聞いたことがありますが本当にその通りです。世代によるものなのかはわかりませんが、私はコスパがいいもの大好きです。コスパ最強。
コスパとは費用対効果のことで「かけたコストに対してどれだけのパフォーマンスが返ってくるか」ということです。
食器洗乾燥機の場合
今回は我が家が導入したばかりの食器洗乾燥機を例に出してみます。
Panasonic製 NP-TH1 ¥62,960(2018年5月17日時点)
>>メーカーサイトはこちら
2017年11月に発売した最新型。
据え置き型で賃貸でも取り付け可能、約5人分の食器が入るタイプです。
我が家は次男出産を目前にして導入したのですが、発売してすぐだったからか今より断然お高かったですね・・・後悔はしてない・・・涙目
私はヨドバシカメラで購入し、分岐水栓などの取り付け工事も全てお任せしました。
分岐水栓の工事費用が約7,000円です。(分岐水栓代含む)
※この工事費用は水栓の種類・業者等によって異なるので参考程度にお考え下さい。
つまり商品代+工事費でおよそ70,000円の導入費用です。
そして食器洗乾燥機を導入する効果としては、以下の2点があげられます。
- 光熱費(水道・ガス・電気)の節約効果
- 家事の時短効果
これらについて、詳しくみていきたいと思います。
- 導入費用 およそ70,000円
- 寿命 およそ10年
- 節約できる光熱費 年間およそ6,000円(All About 記事参考)
6,000円/年 × 10年間=60,000円の光熱費 節約効果
- 皿洗い(手洗いの場合)1日あたりおよそ30分(小倉家の場合)
- 皿洗い(食洗器の場合)1日あたりおよそ15分
- 1日あたりの時短効果15分×30日(1月分)=450分=7.5時間
- 7.5時間×12か月=90時間/年間
90時間/年 × 10年間=900時間の時短効果
本当にざっくりですがこのような結果になります。
光熱費に関して言うと、年間6,000円って1か月でたった500円やん・・・と思わないでもなかったのですが、10年使うと仮定したら導入費用の85%にもなるんですね。
この計算は1日2回、食洗器を使用する場合だそうなので1日1回の方はまた違うとは思いますが。
ここまで考えて導入したわけではありませんでしたが、今回計算してみて驚きでした。
我が家の場合でいうと手洗いの時はだいたい朝晩2回洗っていましたが、食洗器を導入してからは1日1回夜に使用するだけになったので、節約効果はもう少し高いかもしれません。
そしてさらにすごいのが時短効果です。
1日にするとたった15分ですが、1か月で7.5時間。
7.5時間の時間をひねり出すのって、結構大変ではありませんか?
7.5時間あれば30分番組が15回見れます。
2時間の映画だって前後の予告を入れても3本は見れます。
年間90時間にもなるというのだから驚きです。(間違いかと思って何回か計算し直しました。)
仮にですが、現在(2018年5月16日時点)の東京都の最低賃金(時給)958円で換算すると86,220円です。
我が家が来年移住予定の長崎県の最低賃金737円で換算しても66,330円。
実際に賃金がもらえるわけではないのですが「この金額に相当する時間を削減できる」と考えれば、すごい効果です。
これだけでも「コストパフォーマンスが高い」と断言できると思います。
さらに期待できる効果
「人」と「時間」
繰り返しになりますが、「人」と「時間」にとっても良い効果があります。
- 「家事をやらなければいけない」という心的ストレスからの解放
- 家事分担に関する不公平感によるストレスの軽減
- 時間の確保、有効活用化ができる
- これらの効果による家族間の関係の円滑化
かけたコストに対して、これだけの効果が返ってくるのです。
もうまさにコスパ最強です。
さらについでにいうと、このような効果もあります。
- 作業行程・効果の均一化
- 行程が減る
- 家事に対する協力を得やすくなる
どういうことか、詳しく見ていきましょう。
作業工程・効果の均一化
これはつまり「誰がやっても同じ結果になる」ということです。
例えば今まで子どもが洗った時はフライパンの油汚れが取れていなくてヌルヌルだったとか、
夫が洗った時はえらく洗剤の減りが早いだとか、ずっと水道出しっぱなしで洗っているとか、
全て手作業でやると、人によって過程や結果が少しずつ違ってしまいます。
これ、いつもやっている人にとっては少し気になってしまうポイントではないでしょうか。
それが「食洗器の中に使った食器をすすいで並べる」という行程さえしてしまえば、あとは機械が自動でやってくれます。
「誰が」食器を入れようが、終わった時には同じようにキレイな食器が並んでいるのです。
行程が減る
引き続き「皿洗い」の場合を例に挙げます。
手洗いの場合は以下の行程が必要です。
- 洗剤をスポンジにつける
- スポンジで皿をこすり、汚れを落とす
- 皿についた洗剤を水ですすぐ
- 水切りカゴに並べる
- 皿をふきんで拭く
- 食器棚に食器を戻す
これが、食洗器を導入するとこうなります。
- 食器の汚れをざっと流す
- 食洗器に食器を並べる
- 洗剤を入れて、スイッチを入れる
- 食器棚に食器を戻す
かなり必要な労力が減りました。
行程が減ったということは、作業がより単純になったということです。
単純になることで得られる効果がこちらです。
家事に対する協力を得やすくなる
「家事が簡単ならば協力してもらいやすい」ということです。
何度も言いますが、誰だって面倒なことはやりたくありません。
当然、面倒な家事・大変な家事は代わりにやってもらいにくくなります。
例を挙げましょう。友人に「旦那さんは家事を手伝ってくれるか?」と聞くと、
「ゴミだけは出かけるときに出してくれる」という人、多いです。
本当に多いです。そしてそれで家事を手伝った気になってんじゃねぇよって人、本当に多いです・・・。笑
これはなぜか。答えは簡単です。
「楽だから」です。
必要な労力がほとんどないからです。
まとめてあるゴミを、会社に行くついでにゴミ集積所に持って行けばいいだけだからです。
つまり楽な家事なら協力してもらいやすいということです。
「皿洗い(手洗いの場合)」と「皿洗い(食洗器の場合)」を比べると、明らかに後者の方が必要な時間も労力もコツも全て楽ですし、協力してもらいやすくなると思います。
我が家の場合は主人がやると「これ全部入んないよー!」と呼ばれてヘルプが入るのが面倒すぎて頼む方がストレスがたまるという残念な結果になりましたが。(そんなこともあります)
それでも基本的に皿洗いが大嫌いな主人が、1時間も2時間も放置せずに皿洗いに取り掛かれていたんだから効果はあったのかと思います。(結婚前の一人暮らし時代は本当に信じられないほど洗い物を溜めて溜めてシンクが異臭を放ってましたし、食洗器導入前は「やるぞやるぞ~」と気合を入れながら1時間2時間平気で経ってましたからね!)
回数こなせばコツもわかるので、できるようになるまで待てばよかったんですが・・・そもそも食洗器を導入した時点でほぼストレスフリーになっていたので、特別問題はなかったのでいいんです。
そんな我が家の残念な場合はさておき、他の人が簡単にできる家事体制にしておく、というのは重要だと思います。
例えば普段の皿洗い担当が体調を崩してしまった時、少ない行程で楽に作業を完了させられるようにしておいた方が周囲がサポートしやすいですし、本人も気が楽です。例えわからないことがあったとしても、指示が少なくて済みます。
実際に私が次男出産で1週間入院した時も、帰宅した時に汚れた皿は溜まっていませんでした。
産後の1か月検診が終わるまでも、割とやってくれていたように記憶しています。
まとめ
このように、家事を手抜きする=家事に必要な労力・時間を減らすことによって得られる効果は絶大です。
なによりも、人生において重要だと考えられる「人・金・時間」の「三方良し」という効果を得られます。
- 「人」 ・・・ストレスが減ることで、関係が円滑になる
- 「時間」・・・時間が短縮されることによって、他のことに時間を使える
- 「金」 ・・・コストパフォーマンス(費用対効果)が抜群に高い
さらに、家事を主に負担している人にとっては2つの嬉しい効果があります。
- 誰がやっても同じ結果が得られる
- 家事が楽になったことで協力を得られやすくなる
万が一自分が体調を崩した時・急な用事が入ってしまった時でも、余計な心配をしなくて済み、安心して過ごすことができます。
本当にいいことずくめです。
今回挙げた「食器洗乾燥機」の例でいうと、導入費用が高いという難点はありますが、それを差し引いても「手抜き最高」です。
食洗器などの導入費用がかからない、家事の時短・効率化の方法なんてそれこそ真のプライスレス。
今回の記事を読んで少しでも「手抜きっていいな」と思った方は、どんどん手抜きしていくべきですし、ぜひ家族の方にも話してみてください。
家事は「家族の生活の事」
そして家族全員で「家事」について考えるきっかけになったら嬉しく思います。