保育士試験の記事のアクセスが増えてきました。
平成31年度前期の試験申し込み締め切りが1月31日のようで。
もうそんな時期なんですね~
今年受験する方々頑張ってください!
▽保育士試験関連の記事はこちら▽
さて。
今回は実技試験の【造形】について書こうと思います。
(ずっと書こうと思ってそのまま放置されてた)
長くなったので前後編にわけてお送りします。
今回の前編では、
- 私が受験するまでにした試験対策
- 試験で気をつけた点
について。
後編では、
- 試験本番でやらかした話(笑)
- そしてその結果
です!
- これから保育士試験に臨む人
- 実技試験を造形を選んだ人
- 造形を選ぼうか悩んでいる人
- 実際に実技試験で造形の試験を受けた人
- 試験を終えて不安に悩まされている人(笑)
そんな人たちの参考に、
そして少しの安心材料になればと思います!
▼後編はこちら▼
試験で求められる力
正直なところ…私は余裕こいてました。
なぜなら人物のイラストは割と好きで、趣味で描いていたし、
そして背景も、建築インテリアの専門学校でパースを学んでいたからです…。
ただ今回、造形の試験で求められていることは
美しい背景やかわいいイラストではありません。
保育士試験の公式サイトでも以下のように書かれています。
求められる力:保育士として必要な造形表現
(情景及び人物等を豊かにイメージした描写や色使いなど)ができること。
必要な事は、
- 指定された条件にあった絵を描くこと
- 時間内に19cm×19cmの枠内、全てに色を塗ること
この2点がです。
絵の上手い下手も多少はあるでしょうが…
【何が表現されているか(描いてあるか)がわかる】というのが大切なんだと思います。
どんな絵を描けば良いか?
私が練習の時に意識したポイントは以下の通りです。
何を表現しているかが明確、わかりやすいか?
- 場面は外なのか?中なのか?
- なにをしている場面なのか?
- 保育士と子供など、人物がしっかり描きわけられているか?
明るい雰囲気の絵になっているか?
- 人物の表情が明るい、元気そうだとわかるか?
- 明るい色使いになっているか?
- 暗い雰囲気になっていないか?
人物が大きく描かれているか
過去の試験問題を遡ってみても、とにかく人物を中心とした条件ばかりです。
つまり
人物をメインに、画面の中心に添えて、明るく元気にドーーーーン!と描いてしまえ!
という結論に至りました。
表情なんてアップにしないと描けませんし。
なにより色鉛筆なんてあんな細かい絵を描くのにおおよそ向かなそうな画材でちまちま小さく人物なんか描けない…というのはガサツな私の持論ですが。
描く速さも重要
あとはとにかく、45分の時間内に19×19cmの枠内すべてに色を塗ること。
やってみるとたしかに、45分は意外に短いです。
ポイントを意識して、あとはひたすら練習あるのみでした。
実際に練習で描いた私の絵
アナログ絵をスマホで撮っただけなのできったねぇですがご容赦ください。
【1日目】平成27年度 実技試験過去問題
【事例】を読み、次の4つの条件をすべて満たして、解答用紙の枠内に絵画で表現しなさい。
【事例】
H保育所の4歳児クラスで、地域の老人ホームのお年寄りが昔遊びを教えに来てくれました。
子どもたちと保育士は、お年寄りにお手玉やあやとりを教わりながら、一緒に楽しく遊びました。
【条件】
1.お手玉やあやとりをして遊んでいる様子を描くこと。
(お手玉かあやとりのどちらか一方でもよい。)
2.保育室内の様子がわかるように表現すること。
3.子ども2名以上、保育士1名以上、およびお年寄り1名以上を表現すること。
4.色鉛筆で色をつけること。
自己評価
- お手玉で遊んでいる様子がわかる
- 保育室内の様子がわかる
- 子ども2名以上、保育士1名以上、およびお年寄り1名以上を表現できている
- 色鉛筆で全面に着彩できている
ということで、条件はOKです。
そして【事例】のところに
”4歳児クラス”
とありますが・・・まぁ幼児なのでOK(雑)
”一緒に楽しく遊びました”
という1文がありますので、全体的に楽しい雰囲気になっているかどうか。
もう少しなんかあった気もするけど、どんより薄暗い雰囲気ではないからヨシとしよう・・・
ただ初日で、鉛筆で下書きをしたからか全体的に薄汚れています(笑)
この日の反省を踏まえて、次の日からは下書きには肌色の色鉛筆を使うようにしました。
【2日目】平成26年度 実技試験過去問題
【事例】
H保育所の4歳児クラスで、近くの公園へ
お散歩に行くことにしました。
手をつないで、歩いて公園へ向かいます。
みんな楽しみにしていたお散歩なので、うれしそうにしています。
【条件】
1.公園に行く途中の歩いている様子を描くこと。
2.お散歩をしている場所がわかるように背景を表現すること。
3.子ども4名以上、保育士1名以上を表現すること。
4.色鉛筆で色をつけること
自己評価
- 公園に行く途中の歩いている様子が描けている
- お散歩をしている場所がわかる
- 子ども4名以上、保育士1名以上が描けている
- 色鉛筆で全面に着彩できている
ということで、条件はOKです。
そして【事例】の
“手をつないで”
”うれしそうにしています”
手はつないでますし、嬉しそうにしているのでOK。
どこ!?!?!?!住宅街!?!?!?!?
ってなった結果の背景がこちらですね。田中。
歩道でも歩いてるんでしょうか。
なんとなく手前に花があった方が画面映えするかな~くらいの意図で花壇を描きました。
個人的には背景にもしゃもしゃっと緑を描けばそれっぽくなるんじゃないかと思ってます。雑。
【3日目】平成29年度 実技試験過去問題
【事例】
H保育所の5歳児クラスの子ども達は、給食当番が配膳の手伝いをします。
子ども達は、それぞれ好きな食べ物、苦手な食べ物があるようですが、みんなで楽しく食事をしています。
自分が食べた食器の片付けは、保育士が手伝いながら、子ども自身が行います。
【条件】
1.「給食の準備」、「食事中」、「片付け」のうちから一つを選び、その様子がわかるように描くこと。
2.給食時間の保育室の様子がわかるように描くこと。
3.子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
4.枠内全体を色鉛筆で着彩すること
- 「食事中」の様子が描けている
- 給食時間の保育室の様子がわかる?
- 子ども3名以上、保育士1名以上が描けている
- 色鉛筆で全面に着彩できている
ということで、条件はあらかたOKです。
ただ給食時間の保育室の様子ってなに?
と、そこだけ少し引っ掛かります。
給食時間の保育室って特別なにかそれらしいものがあるのでしょうか・・・
正直よくわかりません。
まあそこ以外はOKかな、と思います。
そして【事例】にある
”5歳児クラス”
ということで【幼児が自分でご飯を食べている】からOK(笑)
”みんなで楽しく食事をしています”
と、楽しそうにしているのでOKかな、と。
以上、こんな感じで練習→チェック(振り返り)をして対策していました。
とにかく【条件を満たす】ことが大事
今回あらためて振り返ると、
まず【条件を満たしているか】ということをチェックしていました。
指定された様子、場所、人数です。
事例は、、、そこから大きく外れていなければ大丈夫じゃないかな?と思います
詳しいことは後編でどうぞ。
練習方法&実際の描き方(私の場合)
とにかく【問題文を始めて読んでから完成させるまでを45分以内で行う】という本番に即した形で練習しました。
描く順番
- まずなんとなく大まかの枠組み(アタリ)をつけて
- 軽く下書き(肌色の色鉛筆)
- こげ茶の色鉛筆で本描き(輪郭線)
という感じで描いていました。
色の話
下書きは肌色の色鉛筆
あと先ほども少し書きましたが、
下書きに鉛筆使うと
- 消すのに時間かかったり
- 消しあとが汚くなったり
- 本描きの色鉛筆の色が薄くなったり
と、全くいいことナシだったので
下書きはすべて肌色の色鉛筆で描きました。
肌色を使った理由は、
人物を描く上で肌色は必ず塗るので、下書きに使っても目立たない
というのが大きなポイントでした。
着彩とか背景とか
髪の毛
黒ではなく茶色を使用しました。
なるべく黒は使わないようにしていました。
髪の毛は割と面積が広いので、少しでも明るい雰囲気にしようとした結果(笑)
服の色
特に困ったのが服の色で…
周りの色を先に塗って、そこで使われてなさそうな色を使って塗っていました。
単色だとなんとなく味気なくて、
一通り全面的に塗ったあとにちょっと柄を足したりとかしてました。
意味があったのかは謎です(笑)
背景
たとえば保育室内の場合
- まず床と壁を分け
- 床の上に棚を描き
- 壁に窓とカーテンを設置
- あとは時間があったら壁の余ったスペースに壁面装飾を
という感じで描いてました。
棚は中身を描くのが大変なので、
引き出し代わりのカラフルな箱をボン!と描いて終わりにしてますね。
(3日目参照)
床はタイルカーペットを市松模様で描いてます。
(たぶん長男が通ってる保育園の影響)
単色で塗るだけでも全く問題はないと思います。
おわりに
今回は実際に私が練習した方法、描き方、練習で描いたものなどを載せてみました。
いかがでしたか?
あ、ちなみに本番もクオリティ的には同じようなもんなので、塗りは雑です(笑)
とりあえずこんな感じで描けていれば大丈夫なのかな〜?という参考になればと思います…
需要があればササッと簡単に描く人物や背景のポイントとかも記事にしてもいいですね〜
…あるのかな、需要(笑)
やりたくなったらやります(笑)
次回は私が試験本番でやらかした実話を赤裸々公開!
サブタイトルは「それでも私は合格しました」で決まりです(なにがあった)
それではお楽しみに〜☆
▽そんな後編はこちら▽